事業承継士の村上智史です。
前回の記事では、中小企業では自社株の価格が
経営者の想像以上に高く評価されがちな理由について解説しました。
baton-consulting.hatenablog.com
この記事を読んで、
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「もしかすると、うちの株価が高いかもしれない」
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「事業承継のときに問題にならないだろうか」
と感じてもらえたなら、それは とても健全な気づき です。
ただ、最大の問題は、「自社株の評価が高いこと」ではなく、
それに対して「何も準備しないまま放置してしまう」ことです。
今回は、自社株の評価が高い可能性に気づいたら、
最初に取り組むべきことをご紹介します。
まずは「現状の評価」を正確に把握する
最初にやるべきは、「現状確認」です。
多くの経営者には、
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現状で会社の利益はそれほど出ていない
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現金を潤沢に保有していない
などの理由から、「自社株の評価も高くないだろう」という思い込みがあります。
しかし、実際の評価は、前回の記事でも紹介した通り
・会社の業種や規模(従業員数、売上高、総資産額)
・不動産・証券などの含み益の有無
・現在の株主構成および同族株主の有無
といった 複数の要素 で変わります。
大切なのは、経営者の「感覚」ではなく、
現状の経営実態を反映した「数値」で把握する
これがすべてのスタートです。
「株価が高い理由」を分解して考える
株価が分かったら、次にやるべきことは
その株価が高い原因を分析して整理することです。
たとえば、
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不動産の含み益が大きいのか
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過去の内部留保が積み上がっているのか
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同族株主として厳しい評価方式が適用されているのか
といったことです。
なぜなら、これらの要因によって取るべき対策の選択肢が異なるからです。
株価が高くなる構造的な要因を理解しないまま
闇雲に対策を打ってしまうと、
税務上や経営上のリスクを生じるおそれがあります。
「いつ・誰に承継するのか」を前提に整理する
3つ目にやるべきことは、
事業承継の前提条件を「具体的に言語化」することです。
具体的には、
といったことです。
自社株の評価は、
承継の方法とそのタイミングによって意味合いが変わります。
たとえば、
・何年後に承継することをイメージしているのか?
・親族内の承継を考えているのか?
によって、「高い株価」がリスクになる場合もあれば、価値になる場合もあるのです。
「 何も準備しない」ことが、最大のリスク
自社株評価の問題で、
実務上もっとも多い失敗は次のケースです。
「難しそうだから、とりあえず今は考えないことにした」
しかし、
自社株の評価は急に変えられるものではありません。
時間をかけて積み上がった結果が、
承継の直前になって一気に表面化するだけです。
なので、
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現状の株価を把握する
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株価を引き上げている要因を理解する
-
事業承継の方針や選択肢を検討する
という3つのステップを踏むことが、結果的に経営者と会社、そして家族をはじめ関係者を守ることがにつながるのです。
いきなり本格的な対策を講じる必要はありません。
まずは「簡易的な確認」から始めてみましょう!
- 今の自社株の評価がどの程度になりそうか
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どの要素が影響していそうか
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将来、問題になり得るかどうか
これを 一度整理しておくだけで、景色は大きく変わります。
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私が代表を務める「バトン・コンサルティング株式会社」は、「円滑な事業承継」と「経営者のハッピーリタイア」の両方を実現するお手伝いをいたします。
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